コナンおもしろすぎる

コナンの正体実は…ってのはさすがに知ってたものの、ボスの正体や「安室さん」など最近の新展開に、追いついてみることにしました! コミックスをあらためて1巻から102巻まで読破。そしてここ10年分の映画。→ おもろい!! ずっとおもしろくてすごいぞコナン。完全に仕上がりました! 「オレは高校生探偵工藤新一」がもはや歌詞に聞こえる。好きなイントロは異次元の狙撃手

映画の印象でスケボーで爆走する破天荒なイメージがあったけど、原作のコナンくんて意外にも地道な殺人事件解決活動を続けています。スケボー爆走は初回だけ。ボールも爆発しない。あらためてコミックス読んでおもしろかったポイント、2つ紹介します。

脅威の長期連載

サンデーでの連載開始が1994年。来年で30周年(来年の映画も盛り上がりそうだ) これはすごい。単行本裏表紙折り返しに紹介されてる名探偵らにも、よゆーで比肩しています。さすがに最近、毎週連載じゃあないけど。。

発表時点の「現在」を主な舞台にしたミステリが長期連載となる場合、気になるのは通信デバイスの扱い。ホームズでは基本「電報」中心ですが(ロンドンで電話の普及が遅めだった)、後期の1920年代発表作品で数回だけ「電話」が登場します。

コナンが特殊なのは、なんと、作中ではまだ1年経っていない(驚きの事実w)なので、「とある1年」の設定年がずーっと移動しつづけているような状態。しかし現代ミステリに通信は欠かせない。2023年に改めて1巻から読むと通信デバイスの変遷に長期連載の重みを感じます。

発表 通信デバイス  
1 1994 24巻までは、基本的に固定電話。外にいるコナンが連絡をしたいとき、よく公衆電話を探して走っています。
4 1995 一部のビジネスマンが携帯電話を利用
6 1995 博士が「通信バッジ」を作ってくれる  
14 1997 博士が「イヤリング型携帯電話」を作ってくれる。阿笠博士のマジックアイテムがオーパーツとして入りこむことで、いい感じにその後の時代設定の移行が緩和化されているのがすごい  
25 1999 蘭たち高校生が携帯を持つようになる  
45 2004 コナンが(イヤリング型携帯電話じゃなく)普通に携帯を持つ  
51 2005 そしてここで、最近のミステリでは定番の携帯はあるが「圏外である」ことがクローズドサークルの要件になるお話が登場!!  
75 2012 ついにスマホが登場!(そうかこれまでずっとガラケーだった)
76 2012 コナンくんと哀ちゃんが他の小学生に先駆けてスマホに機種変  
84 2014 面白すぎるのはこの巻。過去編(つまり1巻より前の話)なのにスマホが出てくるww あくまでコナンは連載時点の現在を基準としているのがわかる  

引用: 青山剛昌 / 名探偵コナン / 小学館

その時代ごとに、留守番電話(13巻)写メ(48巻)緊急地震速報(72巻)LINE的なやつ(93巻)などなど、意欲的にトリックに取り入れていて、ほんすご。惜しむは、コナンの絶対音感にからめた七つの子のプッシュ音(46巻)あれ、もうそろそろ「現在」の読者に伝わらなくなりそうで困ったーー

黒の組織 vs 一族!!

メインストーリーは、黒の組織に対抗する布陣(つまりコナンの味方)が強くなってきているのが最近。もはや殺人事件より新キャラの正体と所属がおもしろい。そんな中でも、実はこの人とこの人は親戚みたいのが判明していて、中心に浮かびあがってくるこの一族がアツい。名前は伏せておきますが…。数字は登場巻。カッコは名前だけ出た巻。

絶対的な悪に対し、身内に死人を出しながら対抗する一族って、ジョジョみたいで好きだ。コナンが組織と接触するよりもずっと前から組織に抗っていた人々がいて、そこに新星のように現れた味方がコナン、みたいなストーリーになってるわけですね。しかも102巻現在でまだお互いを認識していない血族もいたりして、今後の手を取り合う展開にも期待してしまう。

基本的にこの一族みんな何かの技能がすごいのですが、お気に入りはメアリーってキャラで、アニメで声聞いて確信しちゃいました。これは強い(笑)と