タイプ別読書法

子供のころから読書好きでよく図書室・図書館を利用していましたが、思えば仕事はじめてから、けっこう変わっていた。種類が小説から技術書やビジネス書中心となり、読み方も年1,2回、宿にカンヅメで集中読書する形式になったなあと。

ですがやや久しぶりに文芸読んだら実は自分、思ってたより小説そこそこ速く読めるんだと認識。1冊2時間弱なので、サクサク楽しめる。それなら…と下がったハードルにより中学生以来に読書欲が決壊、どっさり積読して頭から沼に突っ込んでいます。ここ最近読めてなかったから、面白い作品がわんさかあるんですよね〜

調子にのってタイプ別の読書法(自己流☆)を書いてみます。

ビジネス書・実用書

古典の名著で思いつくのは『イシューからはじめよ』、最近読んで良かったのは『insight』。棚に載せられて話題の本を買うこともありますが、何かの分野をサクッと知ろうとするケースで読むことも多く、その場合同ジャンルの本を2,3冊まとめて読みます。

  • 読了目安: 20-30分/冊
  • あとで役立ちそうな部分はメモ代わりに本文をカメラで撮る。まあ滅多に見直さないけどな
  • 文章を「著者の主張の箇条書き」にコンパイルしていく。今の自分に役立つ点1,2個ピックできればいいな〜くらいの気持ちで大胆に飛ばし読み
  • 目はあまり上下に動かさず段落単位で抑え、基本右から左へ同じスピードで進める
  • 早い段階で、著者の主張を自分は参考にするかを判断する。論拠が乏しかったり筆者の体験のみが根拠の場合はエッセイと割り切って読む

技術書

仕事柄プログラミング関連の本を多数読みますが、言語等に寄らない汎用的な内容で古典の名著といってパッと思いつくのは『エクストリームプログラミング』、最近読んでていろいろな意味でおもしろかったのは『Googleのソフトウェアエンジニアリング』です。(Google社と取引があるため)

  • 読了目安: 30-40分/冊(厚くないやつねw)
  • 基本的に再読を前提
  • 最初に読むときの目的は、自分の中に「この情報はこの本のあそこにまとまっていた」というインデックスを作成すること。遅延評価学習の準備といえるかもしれない。よって文章を隅々読むのではなく、見出しやコードに注目しつつ概念の理解に努める

ミステリ小説

定番でオススメはやっぱり『十角館の殺人』、最近の作品で面白かったのは『六人の嘘つきな大学生』。これ就活×ミステリーと言われますが僕に言わせると「採用×ミステリー」ですね。しかも舞台はITベンチャー企業。読んでいてなぜか業務のことを考えさせられてしまうw

  • 読了目安: 400ページの単行本とかで2時間くらいかな。文体や内容にもよる。やや古風な『黒牢城』は3時間半くらいかかった。あと翻訳本も遅くなる
  • 文章を線画みたいなイメージにコンパイルしていく感じ。「男は受付にいた。現役刑事のころは風邪一つせず病院に来ることなどなかったが定年退職後は…」のように描写されるとき、線画の人物や背景にディテールがついていく
  • 視線は2行くらいをまとめて、上からやや左下へ、ジグザグに進めてます
  • カバーは外して読む派(仲間、一人しか会ったことがない)
  • 登場人物や見取り図のページとか、あれどうだったっけ?とかをパラパラ戻ってて確認しながら読みすすめるので紙で読むのが好き。Kindleでもブックマーク多用すれば行ったり来たりはできるが、サーチがしにくい
  • 読みおわったらブクログで自分メモ欄にネタバレありメモを保存。ものによってはSNSに感想流したり、Discordで話題にしたり

借りた本も気に入ったら買いますが、本棚入りするのは読んだ数に対して10%ほど。買った本で本棚入りしなかったものは段ボール箱にしまわれます。いっぱいになった箱は買取王子とかに引き取りにきてもらい、魔法の力でAmazonギフト券に姿を変えられ新たな本の贄となるのでした。