去年をふりかえると、本出したり転職したりと、ぼくにしてはなかなかがんばれました。今年もひきつづき自分らしく活動していければと思います。
去年(正確には2010年末ですが)ショックをうけたのは主任の訃報でした(主任というのがニックネームの友人)。札幌からの数少ない友だちでありこのブログでもちらほら出てきてた妖怪好きのひょうひょうとしたいいやつで。「いつか妖怪検定受験しよう、これは絶対受けなきゃだめだ。ということでこれ丸暗記しておいて」と渡された妖怪辞典が、思えば形見となりました。ぜんぜん妖怪覚えられてないしさ、ひとりで受験するなんて嫌だぞ。どうしてくれるよ、主任。
当時すぐご実家へ飛んだのですが、それまで大丈夫だったのに仏前でびっくりするくらい泣けてしまった自分にびっくりでした。仏壇で額に入ってこっち向くのはずるいだろ。帰りの飛行機でもめそめそ泣いてたら、客室乗務員のお姉さんが飛行機のおもちゃをそっと置いて行って。ちょ、こんなので泣きやむかーい!と思いながらも可笑しくてけっきょく少し笑えたのを思い出します。
1年たった今でも心残りなのが、どうして最後にもう一度会っておかなかったんだろうな、ってこと。同じ東京にいながら、ひっそりいかせてしまったことが悔やまれてならない。会っていれば何か変わってたかもしれない。そんな余裕もないほど忙しくなかっただろと。
あれから1年。先週末、改めて寺に納められた主任をお参りに北海道に行ってきました。今のぼくがあるのもよく考えたらわりと少し主任のおかげだし、東京に来てからもちょくちょくいろいろ楽しかったなありがとう、とか。年始どうするーひまなら初日の出見に行こうぜってもう少し早く連絡してやれなくてごめん、とか。もう少しいろいろ話したかったな、とか。とか。手合わせたらまた泣きそうになったのですが、ご両親にはすでに笑顔が戻っていたので、ぐっとこらえた。
まあそんなことがあって、用がないとなんも連絡しないような冷たいところがあるぼくなのですが、これからはもう少し、自分の人生で出会えた人たちを大事にしていこうと思っています。
さっそく札幌で昔世話になった人にススキノで寿司をおごるということをしてきました。