天然痘根絶30周年記念

2010/05/09 10:56

これまで人類が唯一打ち勝った病原菌、天然痘。致死率40%とも言われる凶悪さと強い伝染性で、このファラオは天然痘で死んだとか あの国は天然痘が原因で戦争に負けたーなどなど3000年以上にわたり人類を苦しめたウイルス。ただ「ワクチン」が効果的であるため、1958年WHOが根絶計画を開始。戦争や宗教など幾多の困難を経てついに1980年5月8日、WHOは天然痘根絶を宣言。

我々ボード上のウイルス対策チームにとっても「根絶」は感慨深いもの。そんなわけで、天然痘根絶宣言からちょうど30周年にあたる昨日2010年5月8日、パンデミックオリンピックなるイベントを企画。3人チームで、3時間挑戦し続けていただきチーム力を競っていただきます。根絶記念ということで、勝ち数が同じ場合はよりたくさんウイルスを根絶した場合にアドバンテージをつける調整。

IMG_1380この怪しい企画にどれだけ来てくれるのかなあと思ってたのですが、最終的に10チーム30人が参加、3時間えんえんとゲームをしつづけるという、パンデミックファンとして垂涎の大盛況。イベントも、作者からメッセージもらったり、スポンサーがついたりと豪華な感じにできました。初級→中級→上級と挑戦してもらうので、時間が進むにつれだんだん会場が悲惨な声でいっぱいに。

3時間あっという間ですね。上位3位はなんと無敗!いい感じに進めていたチームがうまく入賞してくれてよかったです。優勝の楯またなんと1位と2位は勝ち数同点、1位が根絶ウイルス数でわずかに差をつけて勝利するという、すばらしく企画趣旨をよくわかっていただいた勝ち方でありがとうございます、おめでとうございます!

今回はじめて上級に勝てましたっていうチームがあったり、ものすごい自信で来たもののなぜかいつもは勝てるゲームに負けつづけるところがあったり、見てて楽しかったです。あらためてパンデミック、勝っても負けても自分たちが主人公のドラマが起こり、そのドラマをチームで共有できる、すばらしいゲームですね。

未発売ゲームを含む賞品ご提供いただきましたホビージャパン様、ナゾの割引企画に協力していただきましたすごろく屋様、参加者にメッセージくれた作者の Matt Leacock、いろいろ手伝ってくれた主任、そして参加していただいた皆さま、ありがとうございました! またいつか企画いたします!

なんと

主任が夜のうちに無駄に勇壮なテーマにのせてダイジェストムービー作成してくれていました。我々スタッフは白衣です。

その後 (2010/6/2)

まあそんなわけで現実に疫病とたたかう先生方がもはやヒーローに見えている私ですが、天然痘根絶プロジェクトのリーダーが日本人でありその蟻田先生が天然痘根絶30周年として講演をなさるとのことで昨日、熊本県まで聞きに行ってまいりました。

講演の中からおもしろかった点いくつかご紹介します。手書きのメモからなので何か違ったらすみません。

かなりのお年と思うのですけど、原稿も見ずに話される。あの時あんなこともあった、こんなこともあったと次々出てくる話がどれもたいへん興味深くてやばい。改めてこれが人類の偉業であると再認識。日本人オリンピック選手や宇宙飛行士とか注目されますけど、こうしたプロジェクトのリーダーが日本人だったってことをもっとみんな知るべきじゃないかと思いました。

そもそも天然痘ってどんな病気か、いまでは知らない人が多いんじゃないかな。日本では第一類から第五類まで疫病を分類してますけど、天然痘はエボラ出欠熱やペストと並ぶもっとも危険な第一類感染症7つのうちの一つ。あと致死率はもとより、患者の姿がたいへんむごいです(見たい人)。知らないと映画のメイクじゃないかと思いそうなビジュアルですよね。

あとWHO本部の庭に、30周年記念で銅像が建てられたらしいですね。


   
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Naoki Tomita
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