将棋のコマになる

去年「永世竜王」の誕生に立ち会うべく天童に行きましたが、そこで毎年春に『人間将棋』というのをやってるのをポスターで知り、駒の役は毎年公募しているという話。これは一度やってみなければと応募したら当たったので、この週末いってきました。

行く前、友人や会社の人に「人間将棋のコマやってきますー」って言ったら、たいていの人がこんなのを思い浮かべたんだけど、ぜんぜんちがいます!

甲冑を着て、武者の格好をして盤に並び、やぐらに座ったプロ棋士の指示で盤面を動き戦うのです。ぼくは西軍の右側の金将をやらせてもらいました。

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時代劇美術の人に着付けしてもらうみたいなめずらしい体験楽しかったですが、駒の気持ちになる体験をできたのがおもしろかったです。

美術の人が着せてくれるまず、将棋の初期配置って相手陣地との距離はけっこうあると思っていたけど、実際に入ってみるとけっこう近い。一触即発な感じ。そして中にいると全体的な戦局はあんましというか全然わかんない。もう軍師を信じるしかないという。

ぼくはまず序盤、矢倉囲いのメンバーとして守りに参画。ちなみに、相手も矢倉囲いをしたのですが、矢倉って相当守り堅そうに見える! 王のまわりにガシャガシャ武者がいて、もうどこから攻めていいのかって感じ。

IMG_6620その後、果敢にも攻めてきた桂馬に取られそうになって(人間将棋ではサービスで棋士が全駒を動かそうとしてくれるので、香車や桂馬もガンガン動きます)逃げたりしつつも結局取られ、すぐ寝返り(笑)、元上司の王手をきめたりして駒武者人生を終えました。

前に敵駒がやってきて、自分が攻撃範囲に入るとやっぱり緊張が走ります。そんな時、ななめにスっとラインが空いてて、そのライン離れたところに見方の角がいる(防御ラインに入ってる)ときの何と言う安堵感。とか、そんな駒の気分が味わえるなんてなかなかないんでめちゃ楽しかったです。

桜満開で最高の舞台でした!

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2010年春

またまた行ってきました、今回は東軍の金でした。

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2012年春

2011年は震災の影響でお休み。待望の2012年、なんと今回は角行をやらせていただきました。出世! 甲冑が豪華絢爛です(その分重い)

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実は過去2回負けていたのですが、3年目にして始めて悲願の勝利!! 角行だったので指揮の棋士や飛車と一緒にやぐらに上がってモチ播きをさせてもらえました。やったー (゜∀゜)